

看護師 田中さんインタビュー
看護師として、この職場と出会えて良かった、その理由
このページに訪問くださいまして、ありがとうございます!
人事スタッフとして、はぎの里の職員にインタビューしましたので、ご紹介していきます。
今回は、「看護師としてこの職場と出会えて本当に良かった」と話す、老健はぎの里に勤務して〇年目の田中さんに、その理由を聞きました。

-今日はよろしくお願いします。人事部からの初企画、ロングインタビューです。
今日はみっちりと田中さんのことについて、伺いたいと思います(笑)
いやー、なんだか緊張しますね。
うまく話せるかわかりませんが、よろしくお願いします!
◆今のお仕事について
-まずは、今の職場のことについて簡単に教えてください。
はい、私は老健はぎの里の看護部に配属されている、看護師です。
建物の3階におりますが、看護師が常駐する医務室にいます。
横には薬剤師さんがいてくれて、お薬もそこに保管されていますね。
-看護師さんは何人ぐらいおられるんですか?
常勤が4人と、パートさんは昼の人や夜勤専門の人などがいて、あわせて10人ぐらいですね。
◆看護師になるきっかけ
-では、田中さんが看護師になるまでの話を聞かせてください。
元々は、看護師になるということは考えたことがありませんでした。
性格的に人と話すのが大好きで、高校では英語も好きだったので国際科にいて、海外の人とよく話していました。
そういう経緯から、高校も大学も言語学科を専攻していて、長期間留学もしていました。
就職は英語が活かしたいという思いもありましたが、少々話せる程度では仕事にはならず、
ご縁のあった一般企業(メーカー)に就職をすることになります。
これを機に初めての一人暮らしをしましたが、いつも生活が苦しいなと思いながら働いていました。
具体的にはお給料の話ですけど、家賃や光熱費、交際費と出ていくと、もう何にも残らない(笑)
4年間も通って大学出たけど、こんなものか… ずっとこれでいいのか…?
このような感じで、悶々とする毎日でした。

-そうだったんですね。そこからどのようにして、今につながっていくのでしょうか?
こんな社会人生活を送りながら、これでいいのかなと疑問を感じていたとき、きっかけがありました。
大好きだったおばあちゃんがパーキンソン病だったんですけど、施設に入って症状が悪化してきて、会いにいったら、朝は唾液が多くて呼吸がしづらそうだったり、なかなかスイッチが入らず活動できてなかったり、
「何とかしてあげられないかなぁ」
と、悩むことが多かったです。
友達には看護師が何人かいましたが、このことをきっかけに、病気のことや病院のことを話すようになりました。
そこで仕事の話にもなったときに、その友人たちが、仕事に誇りをもっているというか、やりがいを感じているというか、とにかく熱意を感じたんですね。
他の看護師になった友人も同様で、社会人になってからあまり自分を出し切れていない私とは大きく違うことに、とても驚きました。
これ以来、
・おばあちゃんの事もあるし、医療の知識もっと欲しいな…
・手に職をつけるのっていいな…
・昔から人のお世話するの大好きだしな…
こんな考えが、いつも頭に浮かぶようになりました。
「看護師の道へ行くのもいいかもしれない」
こう思うように。 25歳頃の話です。
-一般企業に就職してから看護師を目指すのは、なかなか勇気がいりそうですね。
本当にその通りで、当時はものすごく悩みました。
一般企業と医療では世界が大きく違うし、わからないことだらけです。
親に相談したら、「自力でやるなら、行くといいと思う」と言ってくれたので、もう散々悩みましたけど、思い切って奨学金を借り、全て自力で大学に行くことを決意します。
入学が26歳なら卒業する時点では30歳。
一般的ではないように感じて不安もとても大きかったですけど、
「今のままの毎日をすごしていても、何も変わらない!」
そう自分を奮起させて、前に進むことを決めました。

◆大学を経て看護師へ
-大学時代について、教えてほしいです。
想像とは全然違って、めちゃくちゃ大変でした(笑)
1度目の大学時代は、授業の合間に抜けては、友達と「ご飯たべにいこー」などと楽しくやっていました。
しかし看護学部は、授業に隙間なんてありません! びっしり埋まっているし、課題も実習もたくさんあるしで、本当に大変でした。今思い返しても二度と行きたくないですね(笑)
とにかく忙しかったですが、4年でしっかり卒業して、国家試験も1回で合格。
30歳から晴れて看護師として仕事をすることになりました。
-なるほど、計画通りですね。就職はどうされたんでしょうか?
大学の先生の助言もありましたが、やはり最初は大きな病院に行くものかなと思ったので、総合病院の病棟看護師として就職しました。 しかし、ここからが大変でした。
◆看護師になって、ギャップに愕然…
-そうなんですね。どのような体験をしたのでしょうか?
甘く考えていたつもりはありませんが、思い描いていたこととは大きなギャップがありました。
それは、「患者さん一人ひとりと、ゆっくり向き合えない」ということでした。
私のいた病棟は、急性期で手術をしたばかりの患者さんも、長く入院している患者さんも、ごちゃ混ぜの状況でした。
長く入院されている患者さんに、「ちょっと、看護師さん…」と声をかけられても、やはり急性期のオペ後の方が優先になってしまうので、忙しすぎて時間に追われるがままに、返事に答えてあげることすらできまでんでした。
患者さんの中には、最後の時を待っている人たちがいます。そんな人たちの声も聞いてあげられない、呼ばれても「また後でねー」と、会話すらしてあげられない。この状況がもどかしくて、悲しかったです。
患者さんも私に気を遣って、「あー、忙しいやろう。気にせんといてや」とか言わせてしまって。
こんな状況だったので、心の中では常に葛藤がありました。
「私は、看護がしたくて看護師になったのに、業務に追われて看護ができていない…」
でも、自分は新人で仕事の全てに時間がかかるので、自分の力不足が原因でもある。
こんな毎日でいつも心が一杯。家に戻ると毎日のように泣いていました。
ただ、職場では泣いてはいられないと、自分に言い聞かせていました。
「面倒臭い子だ」なんて思われるのも嫌だったし、何か負けたような気もしたので、泣くのだけはガマン!と思って、踏ん張って仕事を続ける日々です。

-何か、聞いているだけでこちらも心が苦しくなる思いですね。
そうですね。しかし、ある日に立場が上の方から、強い指摘や否定的なことなどを、それはもうもの凄く言われたことがありました。
その時は耐えきれなくなってしまい、職場にもかかわらず、ついに大泣きしてしまいました。
この瞬間、張り詰めていたものがパーンと切れた感じがしました。とにかく大泣きしながら、一気に想いが溢れでてきました。
私は、勉強して看護して患者さんに優しく接したいだけだったのに、医療特有とでも言うのか、女性社会の否定的な圧迫を受ける環境がもう嫌になってしまいました。
わざわざ社会人での仕事も辞めて、奨学金も借りて、4年間大学に行って、実習でもしんどい思いをして、やっと看護師になったのに、結局身内からの言動に潰されるなんて…と考えると、残念でなりませんでした。
私は、「なんで看護師になってしまったのか」と、後悔するまでに至りました。
母にも、「もう続けられないかも、どうしよう…」と、相談したこともあります。
ただ、それでも看護師を続けているのには、同期生の存在が大きかったです。
同期といっても、多くは私と8歳離れていました。
でもそんなことは気にせず、フラットな関係性で「大丈夫? 今日ちょっとご飯でもいこうよ」を声をかけてくれたことで、何とかやってこれたと思います。
この時の同期生とは、今でも一緒に行くなど掛け替えのないご縁になり、助けてもらったと思っています。
-本当に大変でしたね、素敵な同期と出会えたのは良かったですね。
そこからどのようにして今に至ったのでしょうか。

◆老健はぎの里との出会い
その後も病院で勤務していました。後輩が入ってきて、心を入れ替えて仕事に取り組んでいた時期もあります。
ただ、やはり「一度切れてしまった想いは元には戻らない」ということも感じていて、仕事と自分の在り方についてよく考えました。
-どんな考えが浮かんだのでしょうか?
これらの経験を通して強く思ったことは、
“自分に合う職場と出会うことは難しく、そして大切なことである“
ということです。
例えば、「看護師としてバリバリとスキルアップして働いて、いずれは看護師長になって医療の最先端を突き進んでいき、高額な給料を得たい」と考えている人の場合は、急性期の病院が合うと思うんですね。
給料だけで見たら、老健よりは病院のほうが高いことも多いですし。
逆に、私のように看護師にそこまでキャリアアップを求めているのではなく、
おじいちゃんや、おばあちゃんに、「おはようございます、今日も元気?」とおしゃべりしながら、穏やかに看護がしたいと思っている人なら、先ほどの急性期病院だと合わないと思うんですね。
そういう意味では、私は老健はぎの里と出会えて本当に良かったです。
今のほうが、看護師として毎日が楽しいからです。
-楽しいと感じられるって幸せなことですね。楽しいと思えるのはなぜでしょうか?
そうですね、私の性格もありますが、病院では常に何かに怯えながら仕事をしていたんですよ。
・点滴はこれでいいのか
・薬はこれでいいのか
・周囲に怒られはしないか
常日ビクビクしながら働いていたので、職場に行くのはいつも憂鬱でした(笑)
-今はそういう気持ちがないということですか?
はぎの里は、そういうのまったくないんです!
とにかく伸び伸びと仕事ができています。
まず先輩が優しいです。最初ここにきたばかりのときは勝手がわからないので緊張していましたけど、
「最初はわからなくていいですよ、ついてきて~」
という感じて、一緒にやろうよという具合に、優しく教えてくれました。
穏やかに落ち着いて働けるので、私の心の余裕が生まれたことが大きいと思いますが、患者さんとも毎日談笑しながら看護ができています。
それもあってか、患者さんでも私の名前を覚えてくれる人が多く、ちょっとした家族の気分で看護をしています。
「これこそが、私の理想だった!」
こう思うたびに、はぎの里と出会えて良かったと実感しますね。
病院とは違って、例えば夜勤ではちゃんと仮眠がとれたり、日々の業務でも落ち着いて対応できていたりするので、いろんな意味で心に余裕が持てるからこそ、患者さんとも良い関係性で看護ができていると思っています。
-そうだったんですね。私も看護師さんが面接に来られたら、就職を勧めたくなってきました(笑)
お願いしますよ!(笑) 人や、人のお世話をすることが好きという人にとっては、とっても良い職場だと思っています。 欠点があるとすれば、山間部なので人手が不足しがちなことぐらいです!
あと、病院だとあり得なかったことですが、はぎの里では職員の声もしっかりと聞いてくれるところが好きです。
例えば、「自分はもっとこうしたい」という考えがあって、それを伝えてみてら、「それは確かにね。じゃあそうしよっか」と意見を取り入れてもらったこともあります。
まだ経験が浅くても、内容が良ければしっかりと拾ってくれます。これは病院時代だと不可能だっと思います(笑)
-フラットな関係性があるのと、看護に目が向いているように感じますね。
はい、本当にそう思います。

◆未来の仲間へメッセージ
-では最後に、未来の仲間になるかもしれない方々に、何かコメントをください。
そうですね…
最も大切なことは、自分に合う職場と出会うことだと、私は思います。
とても難しい事だと思いますが、やはり自分が納得して働ける職場だと、人生が幸せになります。
はぎの里は、バリバリと働き、効率を重視したり、キャリアアップを重視したりするのには合わないかもしれませんが、逆に患者さんに寄り添って、毎日を笑いながら看護をしたい人にとっては、本当に良い職場だと思います! そこに共感できる方がおられましたら、ぜひ一度、見に来てください☆
-ありがとうございました。
ありがとうございました。

